- 窓やサッシのまわりからの雨漏りは、めずらしいものではありません。住まいるダイヤル(国土交通大臣指定の住宅相談窓口)が住宅瑕疵保険の事故情報をまとめたデータでは、新築木造戸建住宅の雨水の浸入箇所は、サッシ回りなどの「外壁開口部」が29.6%で最も多く、「外壁面」26.2%、「勾配屋根・天窓」20.2%と続きます ※1
- 原因になりやすいのは、サッシの周囲と外壁が接する部分(取合い部)です。異なる部材が接するため、すき間が生じやすい部位だと同窓口は説明しています。すき間を埋めているシーリング材は、紫外線や日射熱で劣化して、はがれやひび割れが起きます ※2
- 室内側の窓枠に水のシミがある、サッシのまわりに水滴がつく、といった症状は、結露の場合もあります。雨の日と連動するかを記録してから調査を頼むと、原因の特定が早くなります ※3
今すぐできること
- 窓枠やサッシの下に雑巾や吸水シートを当て、濡れるカーテンは外す(雨漏りの応急処置)
- いつ、どんな天気・風向きのときに濡れるかをメモし、写真を撮る
- 晴れた日に、外からサッシのまわりのシーリングを見る。はがれやひび割れがあれば写真に撮る(1階の手が届く範囲だけ。はしごは使わない)
- 新築から10年以内なら、まず建てた会社に連絡する(新築の雨漏りと品確法)
データで見る:雨水はどこから入っているか
| 雨水の浸入箇所 | 割合 |
|---|---|
| 外壁開口部(サッシ回りなど) | 29.6% |
| 外壁面 | 26.2% |
| 勾配屋根・天窓 | 20.2% |
住宅瑕疵担保責任保険法人5社と住宅リフォーム・紛争処理支援センターが共同利用する事故情報データベースの、2009年〜2023年の累積データ(保険金の支払済み・支払確定の約15,000件)のうち、木造戸建住宅を集計したものです。雨漏り事故は、新築木造戸建住宅の保険事故の9割以上を占めています ※1。対象は新築住宅の保険事故なので、築年数が古い家の傾向をそのまま示すものではありません。
窓・サッシまわりで確認するところ
| 見るところ | 住まいるダイヤルの説明 |
|---|---|
| サッシのまわりのシーリング材 | 雨水の浸入を防ぐ大切な材料。はがれやひび割れが発生していないか、住宅の外からときどき確認する。長期にわたり紫外線や日射熱が当たると劣化するため、定期的なメンテナンスが必要 ※2 |
| モルタル外壁の場合、サッシのまわりのひび割れ | 窓サッシなど他の部位と接する部分は、対策をとらないとひび割れが生じやすい。ひび割れから雨水が浸入することがある ※2 ※4 |
| バルコニーに面した掃き出し窓の下 | 防水層の立上り部と窓サッシが接する部分は、雨水が浸入しやすい箇所 ※5 |
| 軒や庇(ひさし) | 軒や庇の出が長いと、窓にかかる雨が少なくなる ※2 |
同窓口は、雨水が浸入した箇所と室内で雨漏りが確認された箇所が離れている例や、複数の箇所から浸入している例があるとしています ※6。窓枠が濡れていても、入口が窓とは限りません。特定は調査に任せてください(雨漏り調査の方法と流れ)。
※4 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)『モルタル外壁からの雨漏り』(2022〜2024年度の調査研究にもとづく公開資料(確認時点の表示)) https://www.chord.or.jp/amamori/walls-m/index.html /確認日 2026-09-19
※5 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)『バルコニーの防水層立上り・サッシ下部からの雨漏り』(2022〜2024年度の調査研究にもとづく公開資料(確認時点の表示)) https://www.chord.or.jp/amamori/balcony-v/index.html /確認日 2026-09-19
※6 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)『住まいの雨漏り対策を考えましょう』(2022〜2024年度の調査研究にもとづく公開資料(確認時点の表示)) https://www.chord.or.jp/amamori/index.html /確認日 2026-09-19
雨漏りではなく結露のこともある
住まいるダイヤルは、壁の中の結露や湿度の高い状態が長く続くと、雨漏りと似た水染みや壁紙の変色が起きると説明しています。散水調査などで原因が特定できない場合は、結露による水分の蓄積が原因かもしれない、としています。給水・給湯・空調の配管や水栓まわりの漏水でも、似た不具合が起きる場合があります ※3
見分けの手がかりは、雨との連動です。雨や風の強い日のあとだけ濡れるのか、冬の寒い朝に濡れるのかを記録しておくと、調査のときに役立ちます(後半は編集部の整理)。
自分でシーリングを打ち直してよいか
提携している雨漏り修理110番の公式サイトは、外壁や窓まわりのすき間を防水テープやコーキング剤でふさぐ応急処置を紹介する一方で、ふさぐと浸入した雨水が出口を失い、別の箇所から漏れ始める場合があるとして、コーキング剤でふさぐのは雨漏りしている箇所が明らかな場合のみにするよう書いています ※7。2階の窓や、はしごが必要な場所は、自分で作業しないでください。
確認の順序
- 室内の応急処置と、天気つきの記録
- 新築10年以内→建てた会社へ。台風などで窓や外壁が壊れた→保険会社へ(雨漏りと火災保険)
- 賃貸→管理会社・大家へ(賃貸の雨漏り)
- それ以外→調査と見積もりを依頼し、原因の写真をもらう
- 金額が大きければ2社で比べる(相見積もりの取り方)
外壁側の原因は外壁のひび割れと雨漏り、ベランダ側はベランダ・バルコニーの雨漏り、全体像は雨漏り・屋根の異変にあります。
雨漏り・屋根修理のおすすめ業者
掲載しているのは、当サイトが提携している事業者です。複数ある場合の並び順は、提携の条件と、公式サイトで確認できる対応エリア・料金の表示・保証をもとに、編集部が決めています。
- 現地調査のあとに見積もりを出し、見積もり後のキャンセルが可能。見積もり確定後の追加料金は発生しない(公式サイトの表示)
- 相見積もりを受け付けている(公式サイトの表示)
- 雨漏り診断士の有資格者を含む加盟店スタッフが調査・見積もりから施工まで対応する(公式サイトの表示)
- 料金の目安
- 公式サイトの表示は、屋根の雨漏り修理 27,500円〜(税込)、瓦屋根工事 30,000円〜(税込)、防水工事は別途見積もり(確認日 2026-09-19)。対応エリア・加盟店により記載価格で対応できない場合があるとの注記あり。金額は見積もりで決まる
- 保証
- 施工内容に合わせて保証(加盟店による保証。エリア・加盟店・現場状況により付けられない場合あり。公式サイトの表示)
- 対応エリア
- 全国(加盟店が対応)。受付は24時間365日
- 調査・見積
- 現地調査・見積もり無料。ただしエリア・加盟店・現場状況により、事前確認のうえ費用がかかる場合あり(公式サイトの表示)
- 修繕対応
- 屋根の雨漏り修理、瓦屋根工事、防水工事、外壁。部分修理を基本とし、状況により全体修理を勧める場合あり(公式サイトの表示)
- 雨漏りの発生箇所が「不明」でも相談できる。場所を特定できていない段階の人に向く
- 建物の種別を選べる。寺院・店舗も対象
- 受付時間は6:00〜22:00(公式サイトの表示)
- 料金の目安
- 公式サイトに料金の表示なし(確認日 2026-09-19)。金額は紹介された業者の見積もりで決まる
- 保証
- 公式サイトに保証の表示なし。紹介された業者に確認が必要
- 対応エリア
- 対応エリアは23都府県(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・岐阜・静岡・愛知・岡山・福岡・佐賀・長崎・大分・熊本)
- 調査・見積
- 相談フォームで「調査・見積りを依頼したい」を選べる。調査費の有無は公式サイトに表示なし
- 修繕対応
- 雨漏りの相談・業者紹介。相談フォームで発生箇所を、室内天井/室内床・壁/室外/ベランダ/その他/不明 から選べる。建物種別は一戸建て/マンション・アパート等/オフィス/寺院/店舗/その他
- 出張料なしで現地見積もり。了承を得てから作業し、作業依頼前のキャンセル料はかからない(公式サイトの表示)
- 見積もりで案内した費用のみで、追加請求はないと表示(公式サイトの表示)
- 24時間365日受付。Webフォームから相談できる
- 料金の目安
- 公式サイトに料金の目安の表示なし(確認日 2026-09-19)。現地見積もり・出張料は無料の表示。金額は見積もりで決まる
- 保証
- 工事保証あり。保証期間は工事内容により異なり、依頼前に加盟店へ確認(公式サイトの表示)
- 対応エリア
- 全国(加盟店が対応)
- 調査・見積
- 現地見積もり無料・出張料なし(公式サイトの表示)
- 修繕対応
- 住宅屋根・瓦の修理(部分修理可)、葺き替え、雨漏り修理・対策、リフォーム・メンテナンス。スレート屋根・瓦屋根・平屋根に対応(公式サイトの表示)
よくある質問
※2 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)『窓・ドア(サッシ)回りからの雨漏り』(2022〜2024年度の調査研究にもとづく公開資料(確認時点の表示)) https://www.chord.or.jp/amamori/window/index.html /確認日 2026-09-19
※3 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)『雨漏りではなく結露かも?』(2022〜2024年度の調査研究にもとづく公開資料(確認時点の表示)) https://www.chord.or.jp/amamori/dew/index.html /確認日 2026-09-19
※4 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)『モルタル外壁からの雨漏り』(2022〜2024年度の調査研究にもとづく公開資料(確認時点の表示)) https://www.chord.or.jp/amamori/walls-m/index.html /確認日 2026-09-19
※5 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)『バルコニーの防水層立上り・サッシ下部からの雨漏り』(2022〜2024年度の調査研究にもとづく公開資料(確認時点の表示)) https://www.chord.or.jp/amamori/balcony-v/index.html /確認日 2026-09-19
※6 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)『住まいの雨漏り対策を考えましょう』(2022〜2024年度の調査研究にもとづく公開資料(確認時点の表示)) https://www.chord.or.jp/amamori/index.html /確認日 2026-09-19
※7 シェアリングテクノロジー株式会社『雨漏りの応急処置(雨漏り修理110番 公式サイト)』(2026年8月25日更新) https://www.amamorishuuri110ban.jp/amamori-oukyuushochi/ /確認日 2026-09-19
