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害獣駆除に補助金はあるか|自治体の助成と、費用を負担してくれる事業

補助金の申請書と印鑑
この記事の結論
  • 害獣駆除の費用に補助が出るかどうかは、お住まいの自治体によって違います。東京都足立区は、ハクビシンとアライグマの侵入口をふさぐ工事に、最大10万円を助成しています ※1
  • 神戸市は、築50年以上の建物などを対象に、アライグマ・ハクビシンの侵入対策と原状復旧の費用を最大10万円補助しています(令和8年度の受付は終了) ※8
  • 熊谷市は、アライグマ・ハクビシンの防除施工費の2分の1(上限5万円)を、施工後の申請で補助しています。業者が埼玉県ペストコントロール協会の会員であることが条件です ※9
  • お金を受け取る形ではなく、自治体が費用を負担して捕獲を行う形の支援もあります。板橋区は、箱わなの設置から処分までの費用を区が負担しています ※2
  • ネズミとコウモリについては、今回確認した自治体では、費用の助成は行われていませんでした ※3 ※4

助成がある例:足立区の侵入口閉塞工事の助成

足立区は、ハクビシンとアライグマが屋内に入るのを防ぐための、侵入口をふさぐ工事の費用を助成しています。内容は次のとおりです※1。

項目 内容
助成される金額 最大10万円。助成率は10分の10(消費税にあたる額を除く)
対象になる費用 侵入口をふさぐ工事の費用だけ
対象になる人 申請から6か月以内に、区のハクビシン・アライグマを捕獲する事業を利用して、屋内への侵入口が確認された人
回数 年度内に1回まで
工事をする事業者の条件 公益社団法人日本ペストコントロール協会の会員であること
申請の時期 工事の契約を結ぶ前に申請する。申請は窓口だけで受け付けている(事前に予約が必要)
お金の流れ 助成金は、区から工事をした事業者に支払われる。申請した人と区の間で、直接お金のやり取りはない

注意したいのは、順序です。足立区の場合、先に区の捕獲事業を利用していることが条件です。区は、工事の契約を結ぶ前に申請するよう求めています※1。

足立区は、特定の事業者を紹介することはできないとしたうえで、業者によって費用が違うので、複数の業者から見積もりを取ることをすすめています※1。

※1 足立区『屋内侵入口閉塞工事費用助成金』(2026年4月1日更新) https://www.city.adachi.tokyo.jp/sekatsuese/kurashi/kankyo/hakubishin-araiguma-josei.html /確認日 2026-10-27

助成がある例:神戸市の歴史ある建築物等への補助

神戸市は、アライグマやハクビシンの侵入のリスクが高い、歴史ある建築物などを対象に、家屋への侵入の対策と再発防止の費用を補助しています。令和8年度の受付は終了しています※8。

項目 内容
対象の建物 神戸市内にあり、おおむね築50年以上の建築物、かやぶき屋根の建築物、文化財または神戸歴史遺産に位置付けられた建築物のいずれか
対象の動物 アライグマまたはハクビシンによる被害
対象の経費 被害状況・侵入経路の調査、追い出し・捕獲、侵入口の閉鎖や補修などの再発防止、ふん尿の除去・消毒などの原状復旧
補助額 10万円(実費が10万円より低い場合は実費まで)。駆除だけを行う場合は5万円(実費が5万円より低い場合は実費まで)
流れ 業者に調査・見積もりを依頼 → 見積書で被害を確認 → 市に申請 → 交付決定 → 対策を実施して支払い → 実績報告 → 補助金の支払い

足立区と同じく、対策を行う前に申請する流れになっています※8。神戸市の対応は神戸市のエリアページでもまとめています。

※8 神戸市『歴史ある建築物等への獣害対策支援補助金』(2026年8月31日) https://www.city.kobe.lg.jp/a99375/shise/kekaku/kezaikankokyoku/yugaichoju/subsidize.html /確認日 2026-09-18

助成がある例:熊谷市の防除施工費の補助

埼玉県熊谷市は、市内の住宅または空き家にアライグマ・ハクビシンの防除施工を行った人に、費用の一部を補助しています。申請期間は令和8年4月1日から令和9年3月31日までで、予算に達した場合は受付を終了することがあります※9。

項目 内容
補助額 補助対象経費の2分の1(千円未満切捨て)。上限5万円。見積もりを2社以上取った場合は、その費用を合算して申請できる
対象になる人 被害を受けた市内の家屋に居住する市民、または被害を受けた市内の空き家を所有・管理する人(居住地は市内外を問わない)。事業者(寺社等を含む)は対象外
対象になる経費 現地調査(周辺・天井裏の調査、見積書提出)、追い出し(燻煙作業)、捕獲・処分、清掃・消毒(天井裏の排泄物清掃、薬剤消毒)、侵入口封鎖(経路封鎖、忌避剤散布)
業者の条件 埼玉県ペストコントロール協会の会員名簿に記載されている業者に請け負わせること。自分で施工した場合は対象外
そのほかの条件 同一年度内に交付を受けていないこと(同一世帯員を含む)、市税の滞納がないこと、施工を同一年度内に完了させること
申請の時期と流れ 施工後に申請する。申請書兼請求書に、領収書の写し、施工前の被害写真、施工後の写真を添えて環境政策課へ提出(郵送可)。申請は月末締めで、交付決定は翌月下旬を予定。決定後に指定口座へ振り込み

足立区や神戸市と違い、施工後に申請する流れです。ただし、業者が協会の会員名簿に載っていることが条件なので、契約前に業者に確認してください。当サイトの提携業者が名簿に載っているかは、各社の公式サイトには記載がありません。熊谷市の対応は熊谷市のエリアページでもまとめています。

※9 熊谷市『熊谷市アライグマ・ハクビシン防除補助金のご案内』(2026年4月1日更新) https://www.city.kumagaya.lg.jp/about/soshiki/kankyo/kankyoseisaku/kankyoseisakuhojo/arahakubojohojo.html /確認日 2026-10-27

自治体が費用を負担して、捕獲を行う例

東京都では、都の防除実施計画にもとづいて、区や市がアライグマとハクビシンの捕獲を行っています※5。

  • 板橋区:区が委託した専門業者が、箱わなを設置します。設置から処分までの費用は、区が負担します。エサは依頼する人が用意します※2
  • 世田谷区:区が委託した専門業者が、捕獲器を設置します。エサ代は依頼する人の負担です※6

ただし板橋区は、侵入路をふさぐ工事と、フンや尿の撤去・清掃・消毒は、自己負担で専門業者に依頼するよう案内しています※2。自治体の対応は、害獣は市役所に頼めるかでくわしく整理しています。

※2 板橋区『ハクビシン(外来生物)の被害について』(2026年6月9日更新) https://www.city.itabashi.tokyo.jp/tetsuduki/pet/gairai/1002229.html /確認日 2026-10-27
※5 東京都環境局『被害を防ぐために』(2026年4月6日更新) https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/raccoon/prevention /確認日 2026-10-27
※6 世田谷区『ハクビシン・アライグマ対策』(2026年10月2日更新) https://www.city.setagaya.lg.jp/01101/730.html /確認日 2026-10-27

助成を行っていないと案内している例

  • ネズミ(中野区):区の事業として、ネズミの駆除はしていない。駆除費用の助成も行っていない※3
  • コウモリ(つくばみらい市):市では駆除や捕獲を行っていない。追い払いや侵入の予防は、自分で行うか業者に依頼し、費用は自己負担になる※4

世田谷区は、ネズミについて、駆除そのものは行っていませんが、侵入口の簡易的なチェックを無料で行っています(予約が必要)※7。お金の助成がなくても、無料で受けられる支援がある場合があります。

※3 中野区『ネズミの被害にご注意を』(更新日 2026年8月26日) https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/kenko_hukushi/pet-eisei/pet-doubutsu/nezumi.html /確認日 2026-09-17
※4 つくばみらい市『コウモリを見かけたら』(更新日 2025年8月26日) https://www.city.tsukubamirai.lg.jp/jyumin/gomi-kankyou-doubutsu/pet/page006934.html /確認日 2026-10-24
※7 世田谷区『ネズミの被害でお困りの方へ』(最終更新日 2026年8月12日) https://www.city.setagaya.lg.jp/02245/734.html /確認日 2026-09-17

業者と契約する前に、自治体に確認する

足立区の助成には、「工事の契約を結ぶ前に申請すること」「先に区の捕獲事業を利用していること」という条件が付いています※1。先に業者と契約してしまうと、こうした制度を使えなくなるおそれがあります。

業者に見積もりを頼む前に、お住まいの自治体の公式サイトで、害獣の名前と「助成」「補助」で探すか、環境や生活衛生の担当部署に問い合わせてください。業者との契約で注意することは、トラブル事例と契約前の確認項目で説明しています。

※1 足立区『屋内侵入口閉塞工事費用助成金』(2026年4月1日更新) https://www.city.adachi.tokyo.jp/sekatsuese/kurashi/kankyo/hakubishin-araiguma-josei.html /確認日 2026-10-27

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よくある質問

害獣駆除の補助金は、いくらもらえますか?
自治体によって違い、助成がない自治体もあります。東京都足立区は、ハクビシンとアライグマの侵入口をふさぐ工事に、最大10万円を助成しています。対象になる費用は、侵入口をふさぐ工事の費用だけです。

すでに業者と契約してしまいました。助成は受けられますか?
足立区の場合は、工事の契約を結ぶ前に申請することが条件です。ほかの自治体の条件は、それぞれの自治体に確認してください。

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今回確認した自治体では、助成は行われていませんでした。中野区は、ネズミの駆除費用の助成は行っていないとしています。つくばみらい市は、コウモリの追い払いや侵入の予防の費用は自己負担になるとしています。