- 害獣が通れるすき間の大きさは、種類によって違います。自治体の資料では、ネズミは1cm程度、コウモリは1cmほど、イタチは3cm、ハクビシンは8cm四方のすき間から入り込む、とされています ※6 ※2 ※3 ※13
- この記事では、自治体の資料が挙げている侵入口を、屋根と軒のまわり、外壁のまわり、床下と基礎のまわりの3つに分けて整理しました
- ふさぐ作業は、中に動物がいないことを確認してから行います。高い場所の作業は、専門業者への依頼を検討してください ※1 ※4
2026-09-18 修正:冒頭の出典番号の誤り(※5→※1)を直し、ネズミが通れるすき間の大きさを出典の記述どおりに改めました(東京都の資料は通気口の格子幅の基準として1.25cmを示しており、「1.25cmの穴から出入りできる」とは書かれていないため)。


害獣が通れるすき間の大きさ
| 害獣 | 資料に書かれている大きさ |
|---|---|
| ネズミ | 1cm程度のすき間や穴からでも出入りできる(中野区)※6。東京都の資料は、通気口の格子幅が1.25cm以上なら1cmほどのものに替えるよう案内※1。1cm程度のすき間や穴からでも自由に出入りできる(中野区)※6 |
| イタチ | わずか3cm足らずのすき間でもすり抜ける。3cm四方の穴から出入りできるといわれている(大阪府)※2 |
| ハクビシン | 8cm四方のすき間にも入り込む(東京都)※3。直径8cm程度の穴、場合によっては細長いすき間からも出入りできる(さいたま市)※14。頭が入れば、狭いすき間を自由に通り抜けることができる(板橋区)※7 |
| コウモリ | 1cmほどのすき間があれば出入りできる(浜松市)※13。前橋市は、窓やドアのすき間、換気口、配管用のすき間などから入る、としています※8 |
| アライグマ | 10cm四方の穴があれば、簡単に出入りできる(さいたま市)※14。環境省の手引きは、木登りがうまく、家屋の屋根裏に侵入することがある、としています※12 |
東京都の資料は、通気口の格子の幅が1.25cm以上ある場合は、1cmほどのものに取り替えるよう案内しています※1。
※2 大阪府『イタチでお困りの方へ』(更新日 2026年4月23日) https://www.pref.osaka.lg.jp/o120140/doubutu/yaseidoubutu/itachi.html /確認日 2026-09-17
※3 東京都環境局『アライグマ・ハクビシンについて』(更新日 2026年4月6日) https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/raccoon/habit /確認日 2026-09-17
※6 中野区『ネズミの被害にご注意を』(更新日 2026年8月26日) https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/kenko_hukushi/pet-eisei/pet-doubutsu/nezumi.html /確認日 2026-09-17
※7 板橋区『ハクビシン(外来生物)の被害について』(更新日 2026年6月9日) https://www.city.itabashi.tokyo.jp/tetsuduki/pet/gairai/1002229.html /確認日 2026-09-17
※8 前橋市『コウモリについて 市街地にも姿を現します』(更新日 2022年4月1日) https://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/noseibu/nosei/oshirase/32402.html /確認日 2026-09-17
※12 環境省『アライグマ防除の手引き(地域から構築する効果的な防除)』(令和7年3月改訂版) https://www.env.go.jp/nature/intro/3control/files/araiguma_tebiki_kansei.pdf /確認日 2026-09-17
※13 浜松市『家にコウモリが住み着いて困っている』(更新日 2026年3月13日) https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/ringyou/koumorihigai.html /確認日 2026-09-18
※14 さいたま市『外来種(哺乳類)』(更新日 2026年8月13日) https://www.city.saitama.lg.jp/001/154/008/002/p132049.html /確認日 2026-09-18
場所別の点検リスト
自治体の資料が侵入口として挙げている場所を、建物の部位ごとに整理しました。かっこの中は、その場所を挙げている資料が対象にしている害獣です。
屋根と軒のまわり
- 屋根と壁のすき間(コウモリ)※8
- 屋根の下の、垂木と外壁の間のすき間(ネズミ)※1
- 屋根の下の通気口(ネズミ)※1
- 軒下(ハクビシン)※7
- 屋根の近くの小さなすき間(ハクビシン、アライグマ)※9
外壁のまわり
- 換気口、通気口、通風口(コウモリ、ハクビシン、アライグマ、ネズミ)※1 ※7 ※8 ※9
- 雨戸の戸袋(ネズミ)※1 ※6
- エアコンと室外機をつなぐ配管のすき間、水道管などが壁を通る部分(コウモリ、ネズミ)※1 ※6 ※8
- 外壁の継ぎ目(ハクビシン、アライグマ)※9
- 壁のひび割れ(ネズミ)※1
- 窓やドアのすき間(コウモリ)※8
- 出窓の下の部分(ネズミ)※6
- 換気扇。油汚れでふたが閉まらなくなっている場合や、取り付け部にすき間がある場合(ネズミ)※1
床下と基礎のまわり
- 縁の下(ハクビシン、アライグマ)※7 ※9
- 床下の通気口(ネズミ)※1
- 基礎のすき間(ネズミ)※1
- 下水管。古い民家や、早い時期に整備された公共下水道につながっている住宅の場合(イタチ)※2
庭木
ハクビシンは、樹木や電線を伝って屋根裏に入ることがあります。板橋区は、屋根に登れるような庭木の枝を切るよう案内しています※7。東京都も、家屋への侵入経路になるような木の枝は切る、としています※10。
東京都の資料は、ネズミの侵入経路を見つけるために、建物の外まわりを、屋上から地面までくまなく探すことが大切だ、としています。外側から見つけにくい場合は、室内から外壁の内側を探すと、ネズミの通った跡から侵入口がわかることがある、とも説明しています※1。
侵入口を点検していて、雨染みや濡れを見つけた場合は、雨漏りの可能性もあります。水の跡と動物の跡の見方は屋根裏点検で見るものにまとめました。
※2 大阪府『イタチでお困りの方へ』(更新日 2026年4月23日) https://www.pref.osaka.lg.jp/o120140/doubutu/yaseidoubutu/itachi.html /確認日 2026-09-17
※6 中野区『ネズミの被害にご注意を』(更新日 2026年8月26日) https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/kenko_hukushi/pet-eisei/pet-doubutsu/nezumi.html /確認日 2026-09-17
※7 板橋区『ハクビシン(外来生物)の被害について』(更新日 2026年6月9日) https://www.city.itabashi.tokyo.jp/tetsuduki/pet/gairai/1002229.html /確認日 2026-09-17
※8 前橋市『コウモリについて 市街地にも姿を現します』(更新日 2022年4月1日) https://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/noseibu/nosei/oshirase/32402.html /確認日 2026-09-17
※9 世田谷区『ハクビシン・アライグマ対策』(最終更新日 2026年8月4日) https://www.city.setagaya.lg.jp/01101/730.html /確認日 2026-09-17
※10 東京都環境局『被害を防ぐために』(更新日 2026年4月6日) https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/raccoon/prevention /確認日 2026-09-17
ふさぐ材料
| すき間の大きさ | 使う材料 |
|---|---|
| 小さなすき間(壁の穴、配管が通る部分など) | 不燃性のパテ、モルタル、金属たわし、亀甲金網。変形しやすく、ネズミがいやがる材料を詰める ※1。コウモリの場合は、パテやシーリング材 ※4 ※8 |
| 広いすき間、通気口 | 木、ブリキ板、金網。金網は、網目が1cm以下のものを使う ※1。コウモリの場合は、金網や、目の細かい防鳥ネット ※8。イタチの場合は、金属製のネットや網 ※2 |
| 木製の扉のまわり | すき間や、かじられた穴がある場合は、金属板を打ちつける ※1 |
電線が壁を通り、配電盤につながっている部分の作業は危険です。電気工事店に依頼してください※1。
※2 大阪府『イタチでお困りの方へ』(更新日 2026年4月23日) https://www.pref.osaka.lg.jp/o120140/doubutu/yaseidoubutu/itachi.html /確認日 2026-09-17
※4 つくばみらい市『コウモリを見かけたら』(更新日 2025年8月26日) https://www.city.tsukubamirai.lg.jp/jyumin/gomi-kankyou-doubutsu/pet/page006934.html /確認日 2026-09-17
※8 前橋市『コウモリについて 市街地にも姿を現します』(更新日 2022年4月1日) https://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/noseibu/nosei/oshirase/32402.html /確認日 2026-09-17
ふさぐ前に確認すること
- 中に動物がいないこと:つくばみらい市は、侵入口や住みついている場所にコウモリがいないとき、または追い払ってから、すき間をふさぐよう案内しています※4。北九州市は、イタチについて、住みつかれる前か、追い出したあとに、侵入口をふさぐよう案内しています※11
- 高い場所かどうか:東京都の資料は、天井裏や高い場所などの危険な場所は、専門業者に依頼したほうがよい場合がある、としています※1。つくばみらい市も、高所の場合は専門業者への依頼を検討するよう案内しています※4
コウモリ、イタチ、ハクビシン、アライグマは、捕獲について法律の決まりがあります。くわしくは害獣を自分で捕獲してよいかをご覧ください。
※4 つくばみらい市『コウモリを見かけたら』(更新日 2025年8月26日) https://www.city.tsukubamirai.lg.jp/jyumin/gomi-kankyou-doubutsu/pet/page006934.html /確認日 2026-09-17
※11 北九州市『よくある相談と対策【イタチ】』(更新日 2024年9月25日) https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/27500011.html /確認日 2026-09-17
板橋区の例:区が捕獲を行う場合も、封鎖は自己負担
東京都板橋区は、アライグマとハクビシンについて、区が費用を負担して箱わなを設置しています。ただし、侵入路をふさぐ工事は、自己負担で専門業者に依頼するよう案内しています※7。自治体の対応は、害獣は市役所に頼めるかで整理しています。
業者に依頼する場合は、侵入口をふさぐ工事の内容と方法について、説明を受けてください。東京都の資料は、ネズミの駆除業者を選ぶときの確認点の1つに、この説明がきちんとされることを挙げています※1。契約前の注意は、トラブル事例と契約前の確認項目をご覧ください。
※7 板橋区『ハクビシン(外来生物)の被害について』(更新日 2026年6月9日) https://www.city.itabashi.tokyo.jp/tetsuduki/pet/gairai/1002229.html /確認日 2026-09-17
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見つけた侵入口を何でふさぐか(金網の目合い、パテ・モルタルの使い分け、通気の残し方)は侵入口をふさぐ材料にまとめています。
