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屋根裏の音の正体|時間帯と音の種類から推定する

室内から天井を見上げたところ
この記事の結論
  • 屋根裏の音は、時間帯と音の種類が、害獣の種類を考える手がかりになります。ただし、同じような音が、複数の動物について説明されています。音だけで決めつけないでください
  • カリカリとかじる音はネズミ、バタバタという羽音はコウモリ、屋根裏の大きな音と天井のシミはアライグマやハクビシンのサインとして、自治体の資料に挙げられています ※1 ※2 ※3
  • この記事で扱う5種類の害獣は、どれも夜行性とされています。時間帯だけでは絞り込めないので、フン、シミ、足あとなど、音以外のサインもあわせて確認します

音の種類と、資料に出てくる害獣

屋根裏で聞こえる音と、フンの形から、ネズミ・コウモリ・ハクビシン・アライグマなどを絞り込むための一覧図
図:音とフンから、何がいるかを絞り込む(断定はできません)

自治体の資料が、それぞれの害獣のサインとして挙げている音を整理しました。

聞こえる音 資料での説明 害獣
カリカリ、ガリガリ 木をかじっている音 ネズミ ※1
ドドド、バタバタバタ 天井裏を走り回っている音 ネズミ ※1
カサカサ 断熱材が入っている屋根裏を走り回っている音 ネズミ ※1
チューチュー、キーキー 鳴き声。複数いる可能性が高い ネズミ ※1
バタバタという羽音、キーキーという鳴き声 飛ぶときの羽音と、天井裏などでの鳴き声 コウモリ ※2
屋根裏の大きな音 侵入している、または住みついている可能性があるサイン アライグマ、ハクビシン ※3
天井裏を走り回る音 よくある苦情として挙げられている イタチ ※4

表のとおり、「キーキー」という鳴き声はネズミとコウモリの両方に、「走り回る音」はネズミとイタチの両方に出てきます。音は手がかりの1つとして使い、次の章のサインとあわせて考えてください。

※1 中野区『ネズミの被害にご注意を』(更新日 2026年8月26日) https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/kenko_hukushi/pet-eisei/pet-doubutsu/nezumi.html /確認日 2026-09-17
※2 前橋市『コウモリについて 市街地にも姿を現します』(更新日 2022年4月1日) https://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/noseibu/nosei/oshirase/32402.html /確認日 2026-09-17
※3 東京都環境局『被害を防ぐために』(更新日 2026年4月6日) https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/raccoon/prevention /確認日 2026-09-17
※4 大阪府『イタチでお困りの方へ』(更新日 2026年4月23日) https://www.pref.osaka.lg.jp/o120140/doubutu/yaseidoubutu/itachi.html /確認日 2026-09-17

音がする時間帯

害獣 活動する時間
ネズミ 夜行性で、おもに夜間に活動する。安全だと判断した場合は、昼間も活動することがある ※1
コウモリ 夜行性。活動する期間は春から秋(夕暮れ)。冬は冬眠する(11月頃〜4月頃) ※2
ハクビシン 夜行性で、夜間を中心に活動する。夕方や朝方など、日のある時間帯に活動することもある ※5
アライグマ 夜行性 ※6
イタチ 夜行性 ※7

家に出る害獣は、どれも夜行性とされています。「夜に音がする」というだけでは、種類を絞り込めません。

※1 中野区『ネズミの被害にご注意を』(更新日 2026年8月26日) https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/kenko_hukushi/pet-eisei/pet-doubutsu/nezumi.html /確認日 2026-09-17
※2 前橋市『コウモリについて 市街地にも姿を現します』(更新日 2022年4月1日) https://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/noseibu/nosei/oshirase/32402.html /確認日 2026-09-17
※5 板橋区『ハクビシン(外来生物)の被害について』(更新日 2026年6月9日) https://www.city.itabashi.tokyo.jp/tetsuduki/pet/gairai/1002229.html /確認日 2026-09-17
※6 環境省『アライグマ防除の手引き(地域から構築する効果的な防除)』(令和7年3月改訂版) https://www.env.go.jp/nature/intro/3control/files/araiguma_tebiki_kansei.pdf /確認日 2026-09-17
※7 北九州市『よくある相談と対策【イタチ】』(更新日 2024年9月25日) https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/27500011.html /確認日 2026-09-17

床下の物音はタヌキやアナグマの可能性もあります。3種の生態と対応はタヌキ・アナグマ・テンが屋根裏や床下にいるときをご覧ください。

音以外のサインを確認する

サイン 資料での説明 害獣
フン クマネズミのフンは、散らばっていて、細長く不揃い。大きさは6〜10mm。ドブネズミのフンは丸みがあり、10〜20mm。ハツカネズミは4〜6mm ネズミ ※1
フン 雨どいやベランダの一角に、まとまってフンがある アライグマ、ハクビシン ※3
フン フンを1か所にまとめてする習性がある(2023年6月時点の掲載内容) イタチ ※8
天井のシミ 侵入している、または住みついている可能性があるサイン アライグマ、ハクビシン ※3
壁の汚れ 体の汚れたネズミが歩き回ると、部屋の壁が部分的に汚れてくる。その近くに、巣や侵入路があることがある ネズミ ※1
足あと 前足も後ろ足も指が5本で長く、人の子どもの手形のように見える アライグマ ※6
臭い 天井裏で子育てをされ、フンや尿の臭いがひどい、という苦情がある イタチ ※4

板橋区は、ハクビシンは野生動物なので寄生虫や細菌を持っていることがあるとして、見かけても触らないよう呼びかけています※5。

ふんの太さ・両端の形・場所と、足跡の指の数で見分ける方法はふん・足跡で害獣を見分けるで表にしています。

天井にシミがある場合は、天井のシミは雨か獣かで切り分けてください。

※1 中野区『ネズミの被害にご注意を』(更新日 2026年8月26日) https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/kenko_hukushi/pet-eisei/pet-doubutsu/nezumi.html /確認日 2026-09-17
※3 東京都環境局『被害を防ぐために』(更新日 2026年4月6日) https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/raccoon/prevention /確認日 2026-09-17
※4 大阪府『イタチでお困りの方へ』(更新日 2026年4月23日) https://www.pref.osaka.lg.jp/o120140/doubutu/yaseidoubutu/itachi.html /確認日 2026-09-17
※5 板橋区『ハクビシン(外来生物)の被害について』(更新日 2026年6月9日) https://www.city.itabashi.tokyo.jp/tetsuduki/pet/gairai/1002229.html /確認日 2026-09-17
※6 環境省『アライグマ防除の手引き(地域から構築する効果的な防除)』(令和7年3月改訂版) https://www.env.go.jp/nature/intro/3control/files/araiguma_tebiki_kansei.pdf /確認日 2026-09-17
※8 枚方市『イタチについて』(更新日 2023年6月16日) https://www.city.hirakata.osaka.jp/0000024138.html /確認日 2026-09-17

種類の見当がついたら

害獣は、種類によって、法律上できることと、自治体の対応が違います。見当がついたら、それぞれのページで対処を確認してください。

種類がわからないまま、わなをかけたり捕まえたりしないでください。捕獲の決まりは害獣を自分で捕獲してよいかで、自治体の対応は害獣は市役所に頼めるかで整理しています。

聞こえる音と、自治体の資料が挙げている害獣の対応表。かじる音はネズミ、走り回る音はネズミとイタチ、鳴き声はネズミとコウモリ、羽音はコウモリ、屋根裏の大きな音はハクビシンとアライグマ
編集部作図。音は手がかりの1つで、同じ音が複数の動物に出てくる(出典は下の表と各章の末尾)

よくある質問

夜中に、天井裏を走り回る音がします。何の動物ですか?
音だけでは決められません。走り回る音は、自治体の資料で、ネズミとイタチの両方について説明されています。アライグマやハクビシンについても、屋根裏の大きな音がサインとして挙げられています。フン、天井のシミ、壁の汚れなど、音以外のサインもあわせて確認してください。

昼間にも音がします。ネズミではないのでしょうか?
中野区の資料は、ネズミは夜行性で、おもに夜間に活動するが、安全だと判断した場合は昼間も活動することがある、としています。昼間の音だけで、ネズミではないとは言えません。

正体がわからないまま、くん煙剤を使ってもよいですか?
害獣の種類によって、自治体の説明が違います。コウモリとイタチについては、追い出す方法の1つとして、くん煙剤が紹介されています。一方、アライグマとハクビシンについて、東京都は、追い出せる可能性はあるが、逃げた個体が別の家に入り込むことが考えられ、根本的な解決にはつながらない、としています。まず種類の見当をつけてから、それぞれのページで対処を確認してください。